アジアンルビーセレクトホテルへ迎えに来てもらったバイクタクシーのフーさんの案内で、私のホーチミン滞在での最後の観光が始まりました。
バイクタクシーのフーさんは、お願いをすればどこにでも連れて行ってくれます。
ホーチミン中心部からちょっとはずれた珍しい教会がある街や、遠くはクチトンネルもOKだとか。
私は、個人では踏み込みづらいチョロン街に行きたかったので、チョロン観光をお願いしました。チョロン街は、ホーチミンの中でも地元色の濃い街で、英単語すら通じないチャイナタウンなのです。
Contents
フーさんと行くチョロン観光
1.ティエンハウ廟
11時にはきちんと迎えにきてくれたフーさん。
約1週間、ずっと日本語から遠ざかっていた私は、ちょっと懐かしさを覚えるほどです。
雨が小降りになったのを見計らって、バイクでアジアンルビーセレクトホテルを出発。
最初に連れて行ってもらったのは、チョロン観光で人気の高い、「ティエンハウ廟(Chua Ba Thien Hau)」という寺院です。
18世紀に建てられた華僑寺で、ティエンハウとは航海の安全を守る女神さまのこと。
寺院の中は、荘厳で静かな雰囲気に包まれていました。
ティエンハウ廟の境内の天井には、いくつもの渦巻き状になった線香が吊り下げられています。
この線香の火が灯っている間は祈りを捧げていることになるそうで、一番大きなものは約2ヶ月間燃え続けるように作られたものもあるのだそうです。
燃え尽きた後は、願いを込めた赤い紙をティエンハウ廟のどこかに10年間貼っておいてくれます。
10年以内にもう一度ティエンハウ廟を訪れた人は、この赤い紙を探して歩くのも楽しみの1つだとか。
右側の壁にズラリと並んでいる赤い紙が、参拝者の願いが書かれたものです。
私も、家族の健康を願って、1巻吊るしてもらいました。
ティエンハウ廟での線香は、1巻10,000ドンか20,000ドン程度だったと思います。
すべて、バイクタクシーのフーさんがやり取りをしてくれたので、外国人価格があるなら別ですが、私が払った奉納金は日本のお寺と変わらないものでした。
他の寺院で、同じような螺旋状の線香1巻が200,000ドンというところも見たので、奉納金にはかなり差があるようです。
開門時間
6:30~17:30
閉門日
無し
アクセス
チョロン(中華街)周辺
ホーチミン市内中心部に位置する人民委員会庁舎から、車で約15分
問い合わせ先
(+84)38555322
※+84は、ベトナムの国際番号
2.コーヒーと蓮茶の問屋
コーヒーや、ベトナムの代表的なお茶である蓮茶を買いたかったので、次に連れて行ってもらったのが、それらを袋詰めしている問屋です。
フーさんの話では、日本のバイヤーをここに案内するのだとか。
そのため、お店の奥には1袋が5kgとか10kgはあるのではないかと思うような大袋が、店舗の奥に所狭しと積み上げられていました。
個人でも買えるように、小さめの袋も用意してくれているそうですが、これは結構高かった!
お店からはフーさんへ紹介料が入るだろうから、フーさんのぼったくりと見るべきか、妥当と見るべきかは、それまでホーチミン市内でどれだけお土産品の価格を見比べておくかにかかってくると思います。
個人的には、“問屋として”はかなり高いかと。
ただ、コーヒーについては、ホーチミン中心部の地元スーパーと比較すると、驚くほど高いものではないと思いました。
と言うのも、スーパーに出回っているものの中には、とうもろこしの種を粉末にしてコーヒーパックのように売っているところもあるので、よく見て買う必要があります。
しかも、コーヒーが陳列された間にあるという・・・。
これは、正直、パッケージが分かりづらいんです。
けれど、フーさんが連れて行ってくれた問屋は、コーヒー豆をその場で粉末にしてくれるので、こちらは大丈夫かと。
ただ、高い!と思ったのは、蓮茶です。
実際に蓮花茶の栽培が盛んなのは、北部のハノイ。
そのため、ホーチミンでは価格帯があがるようです。
その中でも、蓮の葉なのか、蓮の花なのか、または芯の部分なので値段に差が出て、高級な蓮花茶であれば、おしべで香り付けされたものもあるそうです。
ですから、よくよく研究をして買うにはいいかもしれないのですが、何となくここに連れてこられて、出された蓮茶の価格だけを見ると、きっとドン引きしてしまうでしょう。
もともと、我が家ではコーヒーは好きでも、お茶を淹れて飲む習慣がないので、ちょっと考えてしまいました。
100g程度なら買って帰ろうと思っていたのですが、この問屋では300g以上のパックしかないとのこと。
「じゃぁ、いらない」と断ると、300g用の入れ物に200gをパッキングしてくれるということだったので、妥協点として了承。
蓮茶も買ってみることにしました。
私が買った蓮茶は、200gで320,000ドン(約1,600円)。日本の玉露よりはお安いかも?
ただ一つ、蓮茶については、かなりおすすめの点があります。
この蓮茶は、お通じに相当いいと思われる。
と言うことです。
蓮茶は美容効果があると聞きますが、デトックス効果があるのであれば美容の維持にも向いていますね。
ちょっとクセのある香りと味ですが、リラックス気分も味わえるので、お財布と相談して買ってみるのもアリかと。
もう一つ、フーさんが紹介するこの問屋で気になった蓮茶がこちら。
蓮の花をそのまま乾燥させてお茶にした、ハスの花茶だそうです。
お湯を注ぐと、ゆっくりと花が開いてきます。
これは、地元のスーパーやお土産屋さんを探してみても、私が歩き回った範囲では見つかりませんでした。
そして、問屋と言えど、これは高価でした。
もし、市場に出ているなら、かなりの価格になるのではないかと。
ただ、ハスの花を丸ごと乾燥させているので、花も葉も、そして一番高価だと言われるおしべも含まれているはず。
2~3個をジップロップにでも詰めて友達へのお土産にすると、結構ウケがいいのではないかと思いました。
この問屋の位置情報などは、正直分かりませんでした。
ティエンハウ廟やビンタイ市場の近く、ということは確か。
もし行ってみたいと思ったら、バイクタクシーのフーさんに聞いてみてください。
3.ビンタイ市場
最後は、行きたくても一人では怯んでしまう、ビンタイ市場(Cho Binh Tay)へ。
こちらも、チョロン観光では人気のスポットです。
このビンタイ市場は、ホーチミン中心部にある観光客が集まるベンタイン市場とは違って、相当な広さの中にベトナム語しか通じないオーナーが軒を並べているところです。
要するに、ベトナム語必須の市場。
ですので、英語が流暢だとしても、ビンタイ市場での買い物は難しいそうです。
けれど、ベンタイン市場で売られているものは、ビンタイ市場から卸しているという、市場の中の問屋市場的な存在。
地元の商店主が仕入れにくる市場なので、商品の値段も相当安いと聞きます。
そんなビンタイ市場の内側は?
歩けません。。。
・・・が、私がサラリと見た場所では、物によっては100円ショップの方が安かった。
けれど、腰を落ち着けて中を物色すれば、多分かなり安いんだろうと思えますね。
営業時間
7:00~19:00
定休日
無し
アクセス
チョロン(中華街)周辺
ホーチミン市内中心部に位置する人民委員会庁舎から、車で約15分
問い合わせ先
無し
フーさんにご馳走してもらった物は?
ビンタイ市場を観光するときには、バイクを止めっぱなしにできないということで、私一人で市場を観光していました。
そして、観光を終えて、ビンタイ市場からフーさんの待つ場所へ戻ると・・・?
フーさん、何やら飲んでます。
地元の飲み物ですね。
「おごるヨ」と言って、私にも1杯注文してくれました。
あれだけ疑っていたフーさんにご馳走してもらえるなんて・・・。
ありがたく、いただきました!
好きな具材を選んで、次々とトッピングしていく冷たい飲み物です。
ガイド本にも載っていないので、地元の中の地元の人が好んで飲む、ドリンクなのかも。
正直、とても美味しかったですよ。
ドリンクと言うよりデザートに近くて、ピーナッツをペースト状にした栗のような食感のものが、ちょうどいい甘さを引き出していて美味しかった。
乳白色でコリコリした細長いものも入っていて、何?とフーさんに尋ねると・・・
「タタデデココね」と。
ナタデココのことらしい。
そう言えば、ナタデココって正方形のものしか食べたことがなかったなと、ふと思ったのでした。
他の人のブログでも、フーさんに観光をお願いするとドリンクをご馳走してもらったとあったので、もしかするとこのお店のことかもしれないですね。
こちらは、ビンタイ市場の路地裏にひっそりとあるお店です。
フーさんおすすめの地元スーパーは?
2時間のチョロン観光を終えると、フーさんが希望のところに降ろしてあげると言ってくれたので、ドンコイ通りを指定。
その中でも、買い物をしやすい安いモールも見たいと言うと、なんとここに連れて来てくれたのでした。
そうです、1日目のドンコイ通り観光で、ふらりと入ったお店、LUCKY PLAZA(ラッキープラザ)です。なんと、地元の人もおすすめのショッピングモールだったんですね。
LUCKY PLAZA(ラッキープラザ)の中はこんな風になっていたので、気になったらぜひご参考に。
ばらまき用のお土産品を買うには、とてもおすすめのモールです。
フーさんのココがいい!
さて、バイクタクシーのフーさんともこれでお別れ。
出会った最初の日は、あまりの怪しさに疑いまくったのですが、実はとてもいいガイドさんでした。
この日は雨で、ずぶ濡れになりながらチョロン観光に連れて行ってくれたフーさん。
私はレインコートを着ていたので、なんら問題ないのですが、それでも濡れないように何かと気を遣ってくれました。
結構、紳士だと思う!
もし、人数が多い場合は、車での観光もOKだとのことです。
ホーチミンの街角でフーさんに声をかけられたら、ちょっと話を聞いてみてもいいかも。
私は、またフーさんに出会ったなら、ぜひ観光をお願いしたいと思います。
フーさん、楽しいチョロン観光をありがとうございました!
さて、午後からは明日の帰国にそなえて、ベトナムのお土産品調達と、ホーチミン市内で行きたかったグルメ店へ。掘り出し物もあったので、またご紹介しますね。