いよいよ、今回の旅行のメインイベントにしていた『世界遺産のハロン湾でクルーズ船に泊まる』日がやってきました。
そもそも、船の旅は贅沢なイメージがあるので、船に宿泊する旅はハロン湾が初めてです。
ハロン湾宿泊ツアーも、日本を出発する前にネットで予約をしておきました。
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ベトナムではありがち?ツアーハプニングの序幕
実は、「ベトナム女子旅行1日目」の末尾でちょっと触れたのですが、このジャンク船の予約であれこれと不審に思うことがあって、途中で交渉をギブアップしそうになるような事件が。
けれど、ジャンク船に泊まることが今回の旅行のメインイベントなので、そこは意地でなんとかクリアして、ハロン湾に辿りついたというわけです。
そのトラブルは、後ほどご紹介しますね。
ハノイからハロン湾までのツアー道中は?
さて、ハロン湾へ出かける朝は、一旦Nikko-Hanoi(ニッコウハノイホテル)をチェックアウトして、ハロン湾で必要な荷物だけをもって移動しました。
こういう行動パターンの利用客は多いようで、ホテルスタッフさんにハロン湾へ行ってくると伝えれば、すぐに要望を理解してくれます。
そして、ピックアップタイムがやってきました。
ホテルのロビーに現れたのはドライバーさんただ一人。
ガイドを兼ねているようで、私たちを車に乗せた後は、もう一か所、別のホテルでスペイン人のご夫婦をピックアップして、いざハロン湾に向けて出発です。
片道3時間半ほどの道中は、ほとんどがあまりいい道路状態ではありません。
中には土埃を立てながら進む道も。日本の運転に比べて若干激しいので、車酔いが心配ならば薬は早めに飲んでおいた方がいいですよ。
途中は、一度だけトイレ休憩がありました。
お決まりのように、このトイレも立派な土産物屋さんの一角にあるので、ツアー観光客は現地の方から見ると恐ろしく高額な商品が陳列された店内に立ち寄ることになります。
この土産物屋さんの販売所の隣室では、ベトナムの名産品の一つであるベトナム刺繍を一心不乱に縫う子供たちと出会いました。
とても器用に手を動かして、見事な刺繍を縫いあげていきます。手さえ動かしていればお喋りも自由のようで、雰囲気も和やかでしたよ。笑顔が可愛かったです。
ただ、この子供たちが学校に行けているのかどうかは、とても気になるところです。
ハロン湾クルーズは豊富なツアースタイルがある
そして約3時間半後、急に目の前に海が広がります。
世界遺産に登録されているだけあって、素晴らしい景色。
ハロン湾で一番見どころの美しい時間帯は、夕日が沈むときと朝焼けのときです。
下車すると、少しベトナムとは雰囲気が違う、リゾート風に造られた待合室に案内されました。
ここからハロン湾を周遊するジャンク船(帆船)が出港するのですが、このジャンク船ツアーには、日帰りコースから1週間ほど船泊するコースまで色々とあります。
私たちは、1泊コースを予約しました。
予約の方法は、Booking.comなどでジャンク船を経営する会社に直接予約を入れることもできますし、ツアー会社を通すこともできます。
最初は、直接Booking.comから予約を入れたのですが、予約をした船会社が大変だったんです。
ハロン湾クルーズツアー予約でのトラブル全貌
Booking.comでは、予約時にクレジットカードを仮登録しておいて、チェックアウトの時にカード決済をするという流れでした。
仮登録をしておくのは、身分の証明や、追加で注文するサービスの精算漏れなどを防ぐ為だと思うので、それはよくある手順だと思います。
その予約直後に、船会社さんから早速welcomeメールが届き、2通目くらいまではとてもフレンドリー。
「なんでも聞いてね」状態で、信用度が徐々に増していきます。
けれど、その次のメールでは「ホテルでピックアップするときに○○ドルをドライバーへ直接払ってね、全額現金で。」と来るではないですか。
このパターンは、「現金を全額前払いしたのはいいけれど、途中で置き去りにされる可能性が大だ」と思わず警戒をして、そこからの質問のやりとりがもう大変でした。
エキサイト翻訳を駆使して、「クレジットカード番号も預けているけど、決済されて二重に請求がこないの?」「現金払いのときにレシートはもらえるの?」などなど、疑問に思ったことをいろいろとメールで質問。
けれど、これに関しては完全ノーコメントで、メールすらプツリと返信されてこない状況に。
一部を前払いならまだしも、これはあまりにも危険すぎます。
と言うことで、余計な不安は解消しておきたいので、別のジャンク船に予約を切り替えました。
その船会社はハロン湾の中でもとても目立つ規模なので、ここに実名をあげたいところですが、万が一こちらの勘違いがあっても何ですので、それは避けておきます。
誤解を回避しておくために、Booking.comには何ら落ち度はないのでご安心を。
むしろ、安心な予約サイトなので、私の利用率は高いです。
念願のハロン湾ツアー!選んだ安心のクルーズは?
そして、こちらが最終的に選んだ『ジャスミン号』です。
ここの船会社さんは、最初から最後まで、とても良心的でしたよ!
船舶中のスタッフの方々はみなさん紳士的で、とても優雅な時間を過ごさせていただきました。
クラシカルホテルのような、豪華で重厚な雰囲気を醸し出しています。
実は、もう面倒な心配ごとは避けたかったので、このハロン湾ツアーも『スケッチトラベル&アオザイツアーデスク』さんを利用しました。
ただ、残念なことに日本語ガイド付きの枠がいっぱいで、やむなく英語ガイドのノーマルコースに予約を。
行けば日本人旅行客も数名はいるだろうと思いましたし、とりあえず簡単な英会話ならなんとかなるし、と。
船旅の途中に鍾乳洞や水上村巡りなども含まれていたのですが、その説明は諦めることにしました。
けれど、予めスケッチトラベルさんに送ってもらった日本語スケジュール表に書かれている観光先を出発前に調べておいたので、ある程度は理解できました。
あとは・・・、英語を話す方がスタッフさんにいらっしゃるのか?が重要ですね(笑)
これも、実は乗船してみると、サプライズがありました。
ハロン湾予約は日本と現地とどちらがお得?
宿泊費用は、船会社へ直接予約するのもツアー会社を通すのも結果的にほとんど変わりません。
同じジャンク船を予約し直したわけではないので確実な比較はできませんが、安くすませようと無理をして、船会社に直接交渉しなくても大丈夫だと思います。
やり取りをしている最中はもう本当に大変でしたが、時が過ぎてみると結構いい勉強になったなと思えます。
最初に、直接予約をした船会社の支払い方法は実は問題がなかったのかもしれませんが、“現金”での前払いは用心するに越したことはありませんね。
ベトナムでは、全額前払いで履行しない外国人旅行客を狙った偽ツアーが横行しているそうですので、十分に注意してください。
スケッチトラベルツアーが利用しやすいワケ
今回の旅で何度もお世話になった『スケッチトラベル&アオザイツアーデスク』さんについて、どこかの書き込みに「ハノイとホーチミンにあるようだけど、会社は同じなの?」とありましたが、同じ会社です。
日本からwebサイトで予約を入れるときには、ホーチミンに滞在の日本人スタッフの方が対応してくれて、ハノイで直接電話で申し込むときには、ベトナム人で日本語を話せる方が対応しているそうです。
娘がこのジャンク船に泊まりたいということで始まった今回の旅。
途中で断念するのは悔しくて意地になりましたが、終わってみればなんのトラブルも不自由もなく、それよりも、とても素敵な思い出が残る船旅になりました。
次はいよいよ、クルーズ船ジャスミン号の中での、優雅な時間をご紹介します。